先輩:おっ、そのパッケージは……。
後輩:おはようございますセンパイ。
そうなんすよ、あの話題作だった映画のブルーレイが発売になるってんで、楽しみにしていたんすよ~。映画館でも観たんすけどね、これがまた臨場感を売りにしていた作品だったんで、劇場の大画面と大音量がマッチして大・興・奮!! ストーリーも楽しめたので、ぜひとも我が家のホームシアターで上映をしたいと以下略
先輩:へー、俺にも見せてくれよ。今日、家まで行くわ。
後輩:俺の背中ごしならいいっすよ。
先輩:なにぃ~!? そんな扱いされるなら、即興オーディオコメンタリーしてやるからな! 覚えていろよ!(シュリンクぺりぺり~)
後輩:あ~~~~~っ!!! なにやっているんすか~~~~!!!
先輩:え? なにって、パッケージの包装をはがしているんだけど…。
後輩:それは…それは俺がするべきことでしょうがァ!!
ああ、名作が汚された…もう、清い、あの頃の姿は取り戻せない……。
先輩:なるほど、後輩クンは「俺だけのハジメテ」を汚されて、自分のものじゃなくなったと感じているのだな。
実際には、ディスクは再生できるし、後輩クンのものに代わりはないというのに…。
後輩:なに冷静に取り繕うとしているんすか!
こういうのは情緒であり儀式なんすよ!……ああ、一面に積もった初雪、穢れなき白い絨毯、足をおろせばきゅっと雪が締まる感覚が伝わり、この雪景色は俺のものなんだ……と…。
先輩:うんうん。そうだよな。
ただの寝取られと違う、まるで処女の子を奪われたかのような…。
後輩:わかっているなら、なんでそんなことしたんすか!?
先輩:というわけで、後輩クンの感じていることは、まさに処女に対する思いでしょう。
今回のテーマは「処女喪失」です!
後輩:ええ~!?
先輩:「処女」に対するあの子への思いみたいなもんだろ、後輩クンの今の心情は。
まあ、今回語るのは、あくまでAVとしての処女だけどな。
ほれ、「処女喪失」作品といえば、なんだ?
後輩:えっと……「はじめての肢体」「誰しも1度しかない体験」「ウブ」…とか?
ああ、俺がさっき失ったものがすべて集約されていますね。
先輩:ウブなブルーレイってなんやねん。
そうだな、「未経験ならではのセックス」が集約されている。
後輩:センパイは、他にもなにか言いたそうですね。
先輩:んー。日本人っていう括りでいいのかわからないが、それなりに「処女」って神聖視されている風潮あるよね。
後輩:女性のステータスとして気にする方は、めっちゃ気にしますよね。
先輩:「処女がめんどくさい」っていう人もいるけど、それも処女のイメージがやっぱりあるわけだよな。
さらに「結婚するなら処女」とか「ああ、今までに誰かとセックスしたんだなあ…」と非処女に嘆く人もいたり。
後輩:ま、人それぞれ感じることがある部分なのは、間違いないっすね。
先輩:でもまあ、「処女」は神聖視され、特別視されているわけです。
だから、AVで処女がセックスする映像作品があるのって、相当なことだと思うんだわ。
カメラに撮られて、映像作品になっちゃって、フルオープンだよ!?
後輩:セックスする場面をみるっていうAV作品の前提からみたら、一度きりのそんな場面が見られるなんて、すごいことっすね。
先輩:つまりだ。
処女喪失がAVで見られるなんて、すげえええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!
後輩:うわああああああああああああ!!!!
先輩:テンションマックスになれよおおおおおおおおおおおおおおお!!!
後輩:うるさいです。
先輩:はい。
先輩:というわけで、処女喪失作品から「ザ・処女喪失62 完全版 35歳の処女が決意の初体験」を紹介しようと思う。
処女作品っていうと、実のところ「なんちゃってだろ?」と思うだろう?
後輩:まあ、AVなんで…
先輩:ところがなあ、パラダイスTVさんはコンスタントに処女作品を輩出しているのだが、実のところだなあ(ニヤニヤ)
後輩:え、もったいぶらないでなんなんすか!
先輩:というわけなんだが、なんとこの作品の処女さんは、スカパー!アダルト放送大賞にて「新人枠」としてエントリーされた経歴をもつ。
後輩:あれ!? 話が進んじゃっている!?
先輩:「新人なら処女だろ!?」という、ビックリ会議によりノミネートが決定したこちらの作品なのだが、まあひとまず処女作品というのはどういうものか、追ってみたい。
後輩:「前代未聞の35歳」「交際歴なし」「キス経験すらなし」…なんか、いいんすかコレ。
高齢処女の威圧感…
先輩:冒頭、プロデューサーとADが自分の処女喪失トークをしているのが面白い。痛いとか痛くないとか、ちょっと聴き所多い。
すげえガールズトークだわ…。でも、温かみがあるね。うん。
左がプロデューサー、右がADです
後輩:まずはご本人への「インタビュー」ですね。AVだと、飛ばす人も多いですけど…。
先輩:ダメ! 絶対ダメ! これを観ないと、処女喪失作品の意味がないとまで言い切っちゃう! ヒンシュクかってでも、言い切っちゃう!
この清美さんの遍歴・気持ちを感じ取るんだ!
ぜひとも飛ばさずに…
後輩:撮影での喪失理由なんて、たしかに一番気になるところなんで、聞き逃しちゃダメっすね。
あ、インタビューのあとはメイクしてホテルに移動っすね。
先輩:年齢は感じるが、まァ、相応の女性じゃないかな。ラブホテルに入って、部屋のチェックまで撮影なんて、早々ないよな。
後輩:この2時間弱の作品で、もうお見合いみたいですね。
男優さんと、急速にカラダの相性を確かめるためにがんばっているっす。
この一時も大事です
先輩:ドキドキお風呂! ドキドキ裸公開! ドキドキフェラ体験!
後輩:投げっぱなしじゃないっすかねえ…。
スミマセン
先輩:あんまり詳細に解説しても、ただ長くなるだけで読んでもらえないし…。要点だけお話しよう。
もっとも大事なシーンは、もちろんアソコだよ。
後輩:「挿入シーン」っすね。
先輩:処女喪失作品独特の「静かな空気」。苦悶の「表情」。挿れるまでの「間」……。
処女喪失の瞬間
後輩:処女喪失作品の情緒っす。
先輩:ゆっくり、ゆるやかに男性が動き始め、やがて「はっはっはっ」と細かい吐息。別の体位に挑戦すると、だんだんと声とともに、あふれでてくる…痛みとは違う感触…。
後輩:センパイ。
先輩:なんだ。
後輩:最近思うんすけど、説明が出来のわるい官能小説みたいっす。
先輩:…………。
後輩:はー…、観終わったっす…。
先輩:処女喪失、おめでとう!!!(パチパチパチパチ!)
後輩:このあと、清美さんはどうなるんすかねえ…。
先輩:処女喪失作品の弱点でもあるよなあ、そこ。
後輩:と、いいますと…?
先輩:「処女喪失」作品には2タイプある。
後輩:「ホンモノ」と「擬似」っすか?
先輩:ちっがーーーーう!!! そこは関係ない、見ている側がファンタジーを感じられるなら、そこは問題にならない!!!
後輩:そそそそそそうなんすか!?
先輩:「一本撮り」か「デビュー作」か、という違いだ。
後輩:今回の作品は、一本撮りですよね。
先輩:処女作品は、はじめての経験を見守り、なぜ撮影に至ったかのバックグラウンドを感じ、ドキュメンタリーに仕上がっている…はずなんだが、ほとんどの作品でひとつの欠点を抱えている。
後輩:それは……?
先輩:物足りなさだ。
後輩:処女に激しさとかエロさを求めるのは、違うと思うっす。センパイはアタマがおかしくて、日常生活に適合できないような欠陥品っす。処女にそんなのを求めるなんて、鬼畜っす。
先輩:……その顔は、まださっきの包装の件を根に持っているな。
一本撮りの弱点は「これでおしまい」という物足りなさなんだ。エロさのことじゃないよ。
先輩:はじめてのセックスを経験し、なにがなんだかわからないセックスの経験…。
そのあと、気持ちよさに目覚めて、セックスにハマっていき、エロくなっていくのって、興奮しない!?
なのに、一本撮りなんで、初体験だけで終わっちゃうのよ!!
後輩:デビュー作が処女というパターンなら解決できることっすね。
先輩:ま、そういうことなんだが……数多くの処女作品があるのに、もったいないなあ、なんて思っちゃう俺は鬼畜でしょうか。
処女がセックスマシーンになるまでの軌跡を追った、ドキュメンタリー作品。もっとお待ちしております。
処女は、処女喪失後にも価値がある!!! それこそ訴えたかった!!!
先輩:ひとまず、この開封された映画が、このあとどのように再生され、特典映像までたっぷり観られるのか…後輩クン自宅豪華ホームシアターでいかにして上映されるかどうか、ぜひとも見守りたいと思います。
後輩:いいえ、センパイは永遠に知ることはありません!!
このままひとりで見ます!
しっしっ!
先輩:ええっ、寝取られだぁ~~!!