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千代田星美……麻 田 真 夕
華乃美月………薫   桜 子
華乃美夜………淡 島 小 鞠
吉岡進…………武 田 勝 義
大塚雅志………竹 本 泰 志
大塚由美子……吉 行 由 実
千代田浩輔……たんぽぽおさむ
男A……………風間 コレヒコ
男B……………岡 田 智 宏
男C……………吉 岡 睦 雄

監 督……田 中 康 文
企 画……福 俵   満
脚 本……内 藤 忠 治
     田 中 康 文
     福 原   彰
撮 影……小山田 勝 治
音 楽……大 場 一 魅
編 集……酒 井 正 次
録 音……シネ・キャビン
助監督……小 川 隆 史
スチール…市 川   晶

妻子ある男との不倫に溺れるキャバクラ嬢の美月とひきこもりのイラストレーター美夜。両親を亡くしふたりきりで暮らす姉妹の家に叔母のもとに養女に行った長女星美が現れる。叔母の夫は千代田は高名な画家で、星美も新人画家としてデビューしている。彼女は男をかわるがわる家に連れ込み姉妹を困惑される。やがて姉妹は星美のひそかな苦しみの原因を知り…。 本作は人生に戸惑い傷ついた三姉妹それぞれの恋愛模様を描いた田中康文監督のデビュー作である。丁寧な演出で美人姉妹それぞれの人生とセックスを興味深く描いている。演技派の麻田真夕、巨乳のニューアイドル薫桜子、初々しい淡島小鞠ら個性的な女優の豪華な競演も見どころだ。
華乃家の美月と美夜の姉妹は二年前に両親を亡くし、ふたりきりで暮らしていた。奔放な美月はキャバクラで働き、小さな会社を経営する大塚という男と不倫している。美夜は電車であった痴漢被害が元でひきこもりになり、自宅でイラストを描いて生計を立てていた。大塚との情事を終えて美月が朝帰りすると長女の星美が突然訪ねてきた。星美は幼い頃に叔母の家に養女に行った。叔母の夫は有名な画家千代田である。星美の来訪に美月も美夜も驚いた。星美はしばらく厄介になると言った。
その夜、星美は男を連れ込み情交に溺れた。遅くに帰宅した美月が呆れ、文句を言おうとするのを美夜が止めた。 数日後。美夜の担当編集者吉岡が訪ねてきた。星美の部屋からまた喘ぎ声が聞こえてきた。星美は先日とは別の男を連れ込んでいたが、情事が終ると男を冷たくあしらって帰した。
美月は会社の資金繰りに苦しむ大塚に金の相談をされた。ママのみどりは二人の様子を心配し、「男に貢ぎ始めたらこの世界おしまいよ」と忠告した。家に帰った美月は姉妹とろくに話もせず暇さえあれば男を連れ込んでいる星美を責めた。
翌日、美夜を訪ねて来ていた吉岡が星美の部屋の前を通りかかると、裸の星美が顔や体に絵具を塗りたくっていた。星美はひどく酔っており、その場に突然倒れた。吉岡は水を用意してその絵具を拭き取った。どうやら星美は自分らしい絵を描けないことで苦悩しているようだった。いっぽう美月は大塚が会社で必要な三百万を用意すると約束し、ホテルで愛しあった。
数日後、華乃家に千代田が訪ねてきた。星美は千代田がやってくることを知っていながら縄師の男を連れ込み、自分を縛らせた。星美が男を送り出すのを見て千代田は驚いた。星美は美月と美夜のまえでかつて千代田に処女を奪われたことを告白した。しかし星美がいま苦しんでいるのは自分らしい絵が描けないからだった。「絵をやめて身体でも売って生きていこうかな」と星美が言うと、千代田は彼女の頬を打ち、「お前が絵をやめるなら俺もやめる」と言った。部屋にとびこんできた美夜が突然星美の画材を物凄い勢いで外へ放り出した。千代田は静かに家を後にした。やがて美月は仕事に出かけ、美夜は庭に散らばった画材を拾い集めた。星美も一緒になって拾いはじめた。星美は美夜のことをそっと抱きしめた。
その夜、星美と美夜は仲良くビールを飲んだ。美月が帰ってきた。お金を渡してから大塚が会おうとしなくなったので彼女は機嫌が悪かった。美月は美夜にあたり、星美にくってかかった。「男に振られたんじゃないの」という星美の一言で二人は取っ組み合いの喧嘩をはじめたが、とめに入った美夜が箪笥に頭をぶつけたのですぐに収まった。美月は「私には何の才能もないから恋にでも一生懸命になるしかないじゃないの」と泣きながら言った。冷静になった星美は三人で飲もうと言った。
翌朝。吉岡が家に訪れた。星美は気を利かせて美月を伴って家を出た。美夜は吉岡に好意を抱いていたが、その気持ちをうまく表現することかできずにいた。しかし、吉岡が思い切って口づけしたので二人の気持ちは高まったふたりは熱く愛しあった。美夜は外へ出てみたいと言った。吉岡に連れ添われ、玄関を出ようとしたその時、外に立っていた人影が美夜にぶつかった。包丁を手にした由美子だった。美夜は血を流しながらうずくまった。戻ってきた星美と美月は悲鳴をあげた。由美子は美月を見て驚き、その場に崩れ落ちると泣きじゃくった。
やがて美夜が退院した。迎えにきた美月は大塚と別れたと話した。星美は画材を手に旅立っていった。その表情は何かが吹っ切れたかのようだった。
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