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早川夕子………岸 加 奈 子
矢野牧…………佐々木 ゆ り
木山紀江………上 原 絵 美
津田晃久………高 橋 達 也
木島伸…………小 林 節 彦
右田亮…………佐 野 和 宏

監 督……佐 藤 寿 保
脚 本……夢 野 史 朗
撮 影……稲 吉 雅 志
照 明……千 島 修 司
編 集……酒 井 正 次
助監督……広 瀬 寛 巳
現 像……東映ラボテック

 夢野史郎の脚本を鬼才佐藤寿保が監督した必見の超アブノーマル作。新東宝映画史上ナンバーワンといってもいいほどのヒットを記録した話題作でもあった。1990年の作品。 海辺と塔のある家、廃嘘などを舞台に暗い過去を引きずる人間たちと馬や犬との妖しい交情を描いく。
海に面して奇妙な建物がある。全体が大きな塔のようだ。その一室で、裸の女紀江が津田と本島に乳房や股間や荒々しく愛撫されている。その様子を乗馬用の鞭を持った女が冷然と見守っていた。女はこの家の主人牧である。牧は鞭の先でジャムをとると紀江の裸身に塗りたてた。本島がその上にバターをたっぷり塗った。牧が後ろのドアを開けると、飛び出してきた犬が紀江の体をなめ回した。二人の男に床に押さえつけられた紀江は、抵抗しながら奇妙な快感に悶えながらあえいでいた。

海辺に一人の女が漂着した。夕子である。牧の家で馬の世話をしている亮は夕子を近くの掘立小屋に運んでその姿をカメラに収めてから介抱した。彼女はこれまでの記憶を失っていた。
 夜、もとは海の家で今は廃嘘になっている古い建物で過ごすようになった夕子は、物音を聞いて外に出てみると、海に向かってフラフラ歩いていく紀江がいた。紀江だった。夕子は後を追ったが、紀江は引きずられるように波に飲まれてしまった。

 しばらくして波に打ち寄せられた紀江は死んでいた。その死体を呆然と見つめていた夕子は恐ろしくなって逃げるように走り去ろうとしたが、その行く手に一頭の馬が立ちふさがった。乗っているのは牧である。その馬の左右から津田と木島が現われ、夕子を裸にして両手首を縛ると砂浜の穴の中に顔だけ出して埋めた。二人は彼女の口にガムテープを貼りつけた。傍でそれを見ていた亮は、牧に「この女は記憶を失っているので放してやってくれ」と頼んだ。しかし牧は許さず、亮を鞭で殴った。

 そして亮を塔の家に連れ戻ると牧は彼の一物を口に含んで愛撫し、同時に津田と木島が彼女を愛撫しはじめた。牧は兄も妹も若くて死んだので、自分ももうすぐ死ぬと信じていた。そして同い年ぐらいの女性が元気で生きているのを見ると許せないのだ。彼女はむかし八歳になる妹を殺した過去もあるので、そうした苦しみを酒でまぎらせていた。

 亮は埋められた夕子を助け出すと廃嘘に連れていった。そして二人で逃げようとすすめた。記憶を失っている彼女は途惑った。亮は彼女が漂着したときポケットにあった拳銃を渡し、助けたとき男の名を呼びつづけていたからきっと心中の生き残 りなのだと告げたが、夕子には信じられなかった。

 夕子は廃嘘の隅にシートをかけられた紀江の死体を発見した。全裸だった。傍の箱には幾枚もの写真があり、紀子や夕子の漂着したときの体の各部分の大写しだった。突然扉が開いて牧が入ってきた。牧は夕子を連れ出した。浜辺では亮が両腕を縛られ、猛スピードで走るジープで引きずられた。

 夕子と亮は防風林に連れこまれ、牧に激しく鞭で殴られた。夕子の足の裏に赤黒いアザが浮かび出た。それを見た牧は、自分も酒を飲むと同じアザが出るので二人は姉妹なのだと叫んだ。むかしボートから突き落としたあの妹なのだ……と。隙を狙っていた亮が夕子の手をつかんで一緒に逃げだした。ジープが後を追った。二人は廃嘘に隠れたが津田と木島に発見された。亮は二人を拳銃で撃ち殺した。追ってきた牧に銃口が向けられた。その手を押さえたのは夕子だった。牧はその夕子にナイフを握って迫った。止めに入った亮の腕にナイフが刺さった。牧は亮が水死体を犯す屍姦が趣味で、夕子も仮死状態のまま犯されたのだと知らせた。拳銃が火を吐き、牧は倒れた。牧の死体はボートに乗せられ、夕子が波間に押し出した。

 「君は僕の恋人だったんだ、記憶を取戻してくれ」と言い寄る亮を夕子はナイフで刺した。鮮血が溢れて夕子の胸にも飛び散った。近づいてきた馬が、その鮮血をなめ回した。馬の股間が硬直している。夕子はその巨大なモノをしごきつづけた……。
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