【前編】AV女優として突っ走ってきたけど…やりきった！思い残すことなし!?阿部乃みく、引退秘話を爆語り！！【阿部乃みく 引退直前インタビュー】

ありがとうございます！AV女優も８年生になったところで、１月をもって引退させていただくことになりました！！

そうですね、最後の撮影を終えて、いまは発売を待つばかりです。

そうですね…ただ、12月はロック座でストリップをやらせていただくことが決まっていたので、充実した日々になりましたし、あまり感傷に浸る余裕もなく忙しく過ごすことになりました(苦笑)。

そういう意味では11月2日に引退発表した後の方が、もう会えなくなる人やしなくなることが日々増えていくことがズッシリのしかかってきて…あの頃がなんだかんだで感傷的でしたね。

ただ、引退する最後の日までやることはあるので今はもう突然エンストを起こさないように(笑)、メンテナンスをしつつしっかり過ごそうかなと思ってます。

これまでも本当に突然プシューって故障したみたいにダメになって大泣きしたりみたいなことが何度もあったので(苦笑)。最後くらいはつつがなく締めくくりたいなと思ってます！

メチャメチャに泣けましたよ！！！！

もともと涙もろいんですよ、私(笑)。

でも泣いて撮影を止めちゃうような事があっちゃいけないと思っていたので、引退作もすごく気合入れて頑張って、泣かないようにテンション保っていたんですけど、本当に最後の最後、これが最後のカラミだ、最後のエッチだよ…ってタイミングですね。スッとまわりからスタッフさんたちもいなくなって、ひとりになる時間が出来たんですね。

「これで最後かー」って思ったらなんか寂しくて、急に目頭がウルウルしはじめちゃって…撮影するお部屋に行ったら涙が止まらないんですよ。

それこそ感情がコントロールできなくなっちゃったみたいでワンワン泣いて…「メイク直しますか？」って言われたんですけど、現場を止めたくなかったので「このままいきます！」って。

最初っからクライマックス(笑)、すごい顔になってますけど…やっぱり絶対に現場は止めたくなかったし、カッコ悪いかもしれないけれどあの時の私の本心のままで、なにも包み隠さず撮りました。いいカラミになったと思います！

あはははは…でも、自分の中ではそこから遡って1年くらい前から考えていたんです。引退の意志は十分に固まっていて、初めてマネージャーに相談したのは去年の9月だったのかな？

順序だてて物事進めたい性分なんですよ(苦笑)。やっぱり引退の半年前には発表しておきたいねということになったので、年が明けた1月に年間スケジュールを決めて、6月1日の発表にしたんです。

その年の6月に病気をしたんですけど、そこでふと自分と改めて向き合ってみたんですね。

このままAV女優を続けて何がやりたいかな～って考えて、「賞が獲りたい」、「作品で挑戦してみたいことがある」、「地上波のテレビ番組に出てみたい」…あんまりそういう欲求がなくなっていたんですね。それで「あ、やりきったんだな」と思って。

いやいやいや…みなさんにこそお世話になりっぱなしだったので、前もってしっかりお伝えしておこうと思ったんですよ。

それは不思議となかったですね、ふたりの引退も前もって聞いてはいたんですけれど、あんまり自分が引退するっていうビジョンには結びつかなかったんですよね。

「一緒に仕事できる人がまたいなくなるんだー、さみしいー！」くらいだったんです。それくらい自分の進退を考えたことが無かったんですよ、病気になってはじめて見つめなおせたんでしょうね。

なかったんですよ！オフの日に気が抜けすぎのエンスト起こして「無」になったりすることはあったんですけど、自分都合でお仕事を休んじゃうようなことが無かったんですよね…

それで日々働き続けていたので、あんまり自分を顧みることが無かったんですよ。病気でお休みして、ゆったり考える時間が無かったら…まだまだ辞めることもなかったんじゃないかな～とは思うんです。

そうですねー…春先4～5月は世間の皆さんと同じく、AV業界も活動ができない状態だったんですけど、緊急事態宣言が明けて徐々に撮影が再開される、頑張っていこう！っていうタイミングだったのでそれはよかったなと思ってます。

う～～ん、それでも大きくは変わらなかったと思います。6月発表、半年後の年明け1月引退っていうのも変わらなかったでしょうし。

1月引退っていうのもイベントをやるにしても、イベントが被りやすくて区切りもいい12月ではなく、1月末までズラしてやった方がみんな参加しやすいかな～と思っていたくらいなので。

そうなんですよ！本当にビックリしました(笑)。ツイッターでエゴサしてたら「阿部乃みくはどうなるんだ!?」みたいなツイートが出てきて、え、あれ!?と思ってトレンドを見たら「安倍首相、辞任の意向」って出てるしー！被ってるなー！って。

しかも安倍さんの辞任が9月になると知って「私より先じゃん！！」って(笑)。でも安倍さんのアベノミクスがあって出てきた私が安倍さんのちょっとあとに引退するっていうのも流れとしてすごくいいと思うんですよ。

安倍さんがここまで長く頑張ってくださったからこそ、こういう時に私の名前の由来の話が出来たり…ありがたいです、本当に長い間お疲れさまでしたってお伝えしたいです。

仕事を辞めるわけですから収入面もガラッと変わるだろうし大丈夫かなとか考えたんですけれど、もともとそんなにお金を使う人ではなくて、食べていけるだけあればいいかな～というタイプなんですよ。そもそもお金のために仕事を始めたわけではなかったし、ここまで続けていたわけでもなかったし…

あと、ありそうなのはやっぱりAV女優という人前に出る職業、アイドル的にちやほやされる面もあります。これまでもてはやされていたものが引退を契機にスッと無くなっちゃうと寂しいんじゃないか…と思ったんですけど、これも振り返ってみると私ってそんなに承認欲求がないんです。

だから今回の引退を発表した後、みんなには「引退しても芸能活動はするんでしょ？」なんて言われることもありましたけど、私は十分に人前に出る感覚を味わったから、もういいかなっていう気分。だから引退についてもあっさり決められたんですよ。

ん～っ、色々いるんですけれど…そもそも病気で倒れた時にも絆(佐倉絆)とあみちゃん(かさいあみ)と連絡は取っていて、お仕事どうしよ～…みたいなことは話していましたね。

どうでしょうね(笑)。具体的に引退の話になったのは…同じ事務所の 紺野ひかるちゃん、浜崎真緒ちゃんかな。

そうですそうです。なのですごく身近だし、「辞めるときはお互いに言おうね」って約束もしていた間柄。だから、私が病気をきっかけに女優は引退しようと思ったことは、ちゃんと前もって伝えておきたかったんですね。

あー！あれはもうびっくりしました！意外でした！！

ホントホント、あんなに話題になるとは思ってなかった。「ちょっとでも名前思い出してくれた人がいればいいな」くらいだったんですけど。女優さんだけでもすごい方々がいっぱいコメントしてくれて。ツイートを見たお友達からも結構連絡が来て。

すごかったです、私としては「そういや阿部乃みく最近見ないな～」ってTwitter検索したら引退発表しててびっくり！みたいな、フェードアウトしていくくらいを想像していたんですよ。

そうですよね…でも私は考え方が古いのかなー、大きな節目になることですし、これまで少なからずいろんな方に支えられてやってこれたというのもあるので、半年前にはしっかりとお知らせしておきたいなと思っていたんですよ。突然の発表みたいになっちゃうと、どうしても伝わらない人もたくさん出てきちゃうので…

逆にそうしないことは想像してなかった(苦笑)。ほら、一般職でもちゃんと退職届出して、辞める意思を伝えて、引継ぎをして離れていくじゃないですか。私もそういう風にきちっとやるもんだ…と、思っていたので改めて「しっかりしてますね」って言われると、逆にびっくりしますね(笑)。

事務所の先輩がたもやっぱり同じようにして引退されてきたのにも結構影響されているとは思います！

わーっ！難しい質問！ちょっと待ってくださいね、なんだろう私！言われて考えると何も出てこないですね。むー！むー！なんだろう、「遊撃手」かな！

なんでも屋、いろんな作品に顔出させていただいて、「阿部乃ちゃんいたらなんとかなるでしょー」で最後の一人にキャスティングされるみたいな感じの立ち位置だったんじゃないかな～と思います。そう考えると「お弁当のお漬物」みたいな感じかな(笑)。

居たらありがたいポジションではあったと思います！岩下の新生姜とかお漬物みたいな、単体でも成立するし、全体を引き立てるいいおツマミみたいな…そういう感じで頑張ってた女の子だったんじゃないかな。