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【後編】ついに引退!業界愛され女優の"あやねる"これがほんとにラストインタビュー。絶頂期、全身全霊で高みを目指して挑んでいた撮影だったからこそ、引退が頭をよぎり始めた気持ちの変化とは?【涼川絢音 人気AV女優インタビュー】

2018.01.30

  • ――2018年1月末をもって完全引退となる涼川絢音ちゃん。長年、その頑張る姿を見守っていたファンたちは、今回の引退発表をどの様に受け止めていたの?
  • 涼川絢音(以下、涼川) 私のファンって、本当にいい人たちなんですよね。みんながそれぞれ一緒に盛り上げていこうって感じで、作品中の演技について「もっとこうした方がいい」とかアドバイスくれたり。私がツイッターやブログをサボってるような雰囲気があると「あの告知してないよ」とか注意してくれますし(笑)だから、引退に関しても「あやねるが決めたことだから」って背中を押してくれる方がほとんどでした。
  • ――頼りになるファンだな〜。出演作品については凌辱っぽいハードな作品が多かったよね?それについてはどう思ってたんだろう。
  • 涼川本音を言えばイチャラブ系が見たかったみたいですね〜(笑)やっぱり応援してくれるファンほど、私が苛められてる姿は可哀想で見ていられないって言ってました。
  • ――あと、絢音ちゃんといえばドラマものだと思うんだけど。ピンク映画でもバツグンの演技力を発揮してたじゃない。
  • 涼川ピンク映画との出会いは、有難かったですね。演技については自分ではわからなかったんですけど、とにかく自分が過酷な環境にいることで力を発揮する人間なんだと実感しましたね。
  • ――過酷……とは?
  • 涼川それこそAVのドMな撮影であったり、あとは環境が最悪とか(笑)ピンク映画って、本当に過酷なんですけど、そういう時ほど嬉々としてる自分がいるんです。その後で作品が出来上がった感動と、みんなで作り上げたんだって充実感と……そういうところがピンク映画、大好きでしたね。
  • ――なんだか感動を覚える話だけど、要は絢音ちゃんが真性のMだってことだよね(笑)しかし、この4年近くの中でだいぶセックス観が変化したんじゃないの?
  • 涼川いや〜〜〜……実は、本当にプライベートは枯れきってたんですよ。奇跡的に、年々仕事が増えていったせいもあって、現場で全部出し切っちゃってて、プライベートのセックスまで性欲が追い付かないという。
  • ――どんだけ全力投球なんだ!(笑)
  • 涼川全身全霊で、全部の現場で気持ち良くなりたかったんです。男優さんにすら、気持ちいいって思ってもらいたくて一生懸命でしたね。どうせなら仕事としてセックスという感じじゃなくて、その瞬間だけでも男と女として向き合っていたかったんですよ。
  • ――撮影のセックスを、愛あるセックスにってことだね。
  • 涼川そうすると男優さんって勃ち待ちがなくなるんですよ。そうすると現場も押さないから、スタッフもハッピー!
  • ――スタッフにも愛あるセックスの恩恵を与える絢音ちゃん(笑)しかし、ついに引退なんだねぇ。決めたのは「直感」って前編で言ってたけど、もう少し詳しく話してもらってもいいかな。
  • 涼川この1年くらいでハードな撮影が増え始めて、多少は考えるようになったんですよね。もちろん、その激しさは自分が求めてた部分でもあったんで、どうせなら全メーカーもう一周撮って、性癖もさらなる高みへ!くらいの勢いはあったんです。ただ……行ききってしまった先の自分がどうなるんだろうって怖くなってしまったのかな……。
  • ――このまま快感を突き詰めていくことに、不安が生まれた?
  • 涼川それと、ダラダラと続けたくはないとも思ってました。今恐らく女優になってから一番忙しい時期で、撮影もすごく楽しくて、イベントなんかも充実してて……。最近、ようやく私もAV業界に居場所を見つけられた気がしたんです。名前知ってもらえてて、ここに居てもいいんだなって。
  • ――その絶頂期に、敢えて引退という道を選んだわけだね。
  • 涼川時期については、なんとなく自分の誕生日とかデビュー日あたりかな?と考えてたんですけど、その期間で「どうせ辞めるし」みたいに自分に甘えが出ることが嫌だったんですね。だったら全力でやってる今、いただいてる仕事をしっかりやって終わらせたくて。
  • ――要は、自分の中でAVに対するモチベーションが下がる前に。
  • 涼川はい。いちばん楽しい時期に辞めることが最善だと思いました。これからの自分が、AV女優をしたことを後悔して生きることがないように。
  • ――大好きだから、大好きなうちに辞めるってかなり苦渋の選択だと思うんだけど。
  • 涼川たぶん、女の子の「彼氏のことが好きすぎて不安」みたいな感情に似てるのかもしれません(笑)不安に思いたくないから別れる、みたいな。
  • ――でも、この辞める選択を後悔する可能性もあるんじゃない?
  • 涼川辞めることが寂しいとはすごく思ってますよ。だってもうみんなに会えなくなっちゃうじゃないですか。撮影の現場でもイベントでも……。でも、そこに後悔はないです。今思うと、h.m.pでSMモノを撮ったことで自分のやりたいことはすべてやりきった感覚があったんですよね。あとは、それをどう高めていくかの話になってしまって。その日の夜中に「今だ!」と。そしてその翌朝にマネージャーに引退したいと(笑)
  • ――早いわ!しかし、その即決ぶりが絢音ちゃんらしいといえば、らしいのか……。
  • 涼川スピーディで、0か100かしかないタイプなんです(笑)
  • ――せっかくだから聞いておきたいんだけど、これまで出演した作品の中でいちばん興奮した撮影って?
  • 涼川う〜〜〜〜ん、責められるものは基本的にはぜんぶ興奮してましたけど(笑)
  • ――そういえば1本だけアナル解禁モノを撮ってたよね。あれって1本限りって決めてたの?
  • 涼川いえ、あの時点ではまだガンガンやるつもりで、マネージャーにも「アナル系撮ってるメーカーぜんぶ回ろう!」なんて言ってたくらい。
  • ――だとしたら、引退話はマネージャーとしては本当に青天の霹靂(笑)
  • 涼川だと思いますよ。でも、アナルは自分でも意外と向いてると思いましたね〜。監督からも「ベテランアナル女優のようだ」と言われましたし。でも、あの時もやっぱりキツい撮影であればあるほど燃えるんだと実感しましたよ。それこそ、ごっくんとかSMもそうでしたが……。
  • ――ハードルが高ければ高いほど越えた時に気持ちがいい理論(笑)しかし、やっぱり改めて引退してしまうことが惜しくてならないなあ。もう全撮影が終了した状態なの?
  • 涼川いえ、GIGAでのガッツリな特撮コスプレが最後になります。引退作としての撮影は固辞したので、それがラスト作品になるんじゃないかな。
  • ――そうか。敢えて「引退」を冠にした作品は撮らなかったのか。
  • 涼川辞めると決めた段階で、新たな仕事を入れたくなかったんです。その時点でいただいた仕事に集中したかったんです。それに、どこで撮ってもらうかって迷っちゃうじゃないですか。あの人にも会いたい、あの人にも最後に撮って欲しい……きりがなくなっちゃう!
  • ――確かにそれじゃ、いつまで経っても引退できないよね(笑)GIGAの撮影が終わったら、もう何もなくサッパリと最後の花道をいくわけだ。
  • 涼川1月30日に自分主宰のイベントを行うので、それが本当の本当に最後の"涼川絢音"になりますね。
  • ――ではインタビューの締めとして、引退後の人生の目標を教えてもらえるかな?
  • 涼川この4年の間に性的な意味でそうとうな成長を遂げてしまったので……、私の性癖と欲求を満たしてくれるパートナーを見つけることでしょうか。私はMとSどっちもいけるので、これに付き合える変態性のある男性を大募集です!
  • ――改めて、3年と7カ月の間お疲れ様でした。ありがとうございました!
  • →涼川絢音ちゃんの動画が見放題!作品一覧はこちら
  • (取材=もちづき千代子)