【前編】AVデビューから５年 満面の笑みを称えて引退宣言【星美りか 人気AV女優インタビュー】
2016.12.16
グラビアアイドルとしてデビューして7年、AVデビューから5年。ふわっとした笑顔と愛らしいキャラで、多くのファンを魅了し続けてきた星美りかちゃん。最近では、ミリオンガールズＺのリーダーとしても大活躍し、インスタグラムのオシャレな写真には女性からも絶賛の声があがり、まさに人気絶頂と思われていたのですが、まさかの引退宣言。その心の奥に秘められた本心を存分に語ってくれました。
- ― ＡＶデビューから５年。芸能活動を含めると７年。ふりかえってみての感想は？
- 星美りか（以下、りか） 「星美りかになるまえの活動も含めるとメディアでのお仕事はトータル10年になるんですよ。本当にここまで長かったですね～。 」
- ― ＡＶＯＰＥＮのイメージガール就任中の引退宣言にビックリしたんだけど、いつから引退を考えていたの？
- りか「発表したのは突然でしたけど、そろそろ辞めたいなぁ～と考えるようになったのは去年くらいからですね。ただ、それを口にしたのは今年の夏でした。肉便器の撮影の前くらいでしたね。社長に電話をして引退したいと話しました。 」
- ― 引退を考えるようになった理由は？
- りか「撮影中、マ○コが濡れずらくなってきちゃって。なんだろ…疲れてきちゃったのかも。 」
- ― やはり、仕事であってもエロに対しては正直でありたいという想いが強いんだね！
- りか「そうです。やっぱり体は正直ですよね。心が疲れてきちゃったから、濡れずらくなったんじゃないかなって。それなら、もうって思ったんです。 」
- ― ビジネスライクに感じたふりではなく、本物のセックスをしないとAVの意味がないという気持かな？
- りか「そう。最初は本気で楽しめていたんですよ。それが、いつに間にか頭を使うようになってきちゃって。 」
- ― セックスは本能でするべきであるという美学を感じるね！ 実に誠実な引退理由だね。でも、なぜ頭を使うようになってしまったんだと思う？
- りか「なんだろう…自分でもはっきりとは分からないです。理由はないかな。ただ、この先もまだ仕事を続けていたいのかなって考えた時に、まだまだ挑戦してないこともあるけれど、できないと思っていることを解禁してまで続ける意味も感じないし…。 」
- ― なるほど。だから、AV女優の活動をいい思い出で終わらせるために自分から幕を引いたというのもある？
- りか「引退のタイミングには迷いました。最近は、10年続けるベテラン女優さんも多いと思うけれど、うちには無理だ～って。そう思って、いきなり行動に移しちゃったんです。 」
- ― 人気女優さんほど自分自身で線引きをしないとズルズル続けてしまう可能性も高いし、自分の心に正直であるための決断は勇気がいったと思います。でも、引退宣言を聞いた方はビックリするよね。ファンの反応はどう？
- りか「この前のイベントで発表したんですけど、みんな驚いてましたね。「寂しいよ～」って言ってくれました。女の子に目に前で泣かれちゃったときは、どうしようって思ったけれど「ごめんね」としか言えなかったですね。女に泣かれた時の男の気持ちになりましたね～。綺麗な涙だったんですよ～。 」
- ― 男性女性問わず、引退するときに泣いてくれる人がいるって嬉しかったでしょ？
- りか「そう。みんなもっとあっさりした反応なのかなって思ってて、まさかこんなに反応してくれると思わなかったので、逆に今引退してよかったんだなって思いましたね。 」
- ― それにしても、ミリガのファンってどうしてこうもみんな熱いの。桜井あゆちゃんの引退の時もみんな凄かったでしょ？
- りか「たしかにそうですね～。特にあゆちゃんのファンは熱かった。 」
- ― ミリオンで思い出に残っていることは？
- りか「いろいろ濃い想い出ばっかりなんですよね～。でも、忘れられない事と言えば、ミリオンに入ってきた新人の子を見送ると時かな～。いちか（絢森いちか）の卒業式ができずにきちんと見送りことができなかったのは心残りでした、杏樹（水嶋杏樹）は卒業を発表していたのでみんなで送り出すことができたんですけど。 」
- ― ミリガリーダーが板についているのかも!? お母さんみたい。
- りか「はは、そうそう。だっていちかは18歳だったんですよ。でも、なんだかんだいちかは今も仕事は続いているし、元気そうで安心しています。うちが18歳の時はなにをしてたんだろ～って思ってしまったんですよ。ちゃんと目上の人に敬語も使えるし、与えられたミッションも答えて、本当にできた子です。 」
- ― そんなにいい子でも、ＡＶ業界は厳しいんだなと実感させられることってあった？
- りか「ありました。うちも業界に入る前は、ＡＶ女優って誰でもなれるんだろうし、仕事だって簡単だろうって思っていたんですよ。でも、入ってから分かるんですよね。ＡＶ女優の大変さと厳しさが。なりたくてもなれないという子もいるってことも。 」
- ― プロダクションの方も言ってますね。応募はたくさんあるけれど、要望に応えられない子もいるのが申し訳ないって。
- りか「あぁ、やっぱりそうですよね。今ではおばあちゃんの応募もあるって聞いたことあるし。いちかも、ミリガに憧れてダンスレッスンまで頑張って、やっとＡＶ女優になることができて。彼女を見ていると自分も頑張ろうって思えたんです。だから、今でも彼女のツイッターをみて、こんなことやってるんだな～って見守ってますよ、勝手にだけど（笑） 」
- ― これまでの撮影してきた作品の中で一番印象に残っているのは？
- りか「やっぱり黒人かな～。黒人作品の話が事務所に来た時に一週間悩んだんですよ。黒人を解禁するってみんなのイメージはどうなんだろうな～って心配で。でも、やってみたら凄い楽しくって。現場の雰囲気も違うんですよ。カメラが回ってないときも陽気なんですよ、ブラックの男優さんって。ラップを歌ったり、わいわい楽しそうで、こんなに喜んでくれているならやってよかったなって。怖いイメージもあったんですけどガラッと変わって。この撮影で一気にかわりましたね。みんないい人たちでした！ 」
- ― プロフェッショナルだよね？
- りか「そうそう。いかに黒人っぽく見えるのかってことも研究してるし、陽気だし、セックスも全然違うし。なんか、セックスがスポーツみたいなの。 」
- ― アレはどうだった？ りかちゃん小さいから大変だったでしょ？
- りか「アレは凄かった～。ペットボトルくらいの太さがあって、しかも長いの。でも、柔らかいって聞いてたから大丈夫だって思ってたのに、しっかり硬いんだも～ん。不安を通り越して、恐くなっちゃって…。でも、入っちゃったの！ あのサイズが入るんだ～って自分にビックリしちゃった。終わった後にアソコを確認したらさすがに切れてたけど…あはは。 」
- ― 痛くて中断したりしなかったの？
- りか「それはなかったんですよ。でも、人間の身体って凄いな～とは思ったけど。あと、このままアソコがガバガバになっちゃうんじゃないかって凄く心配しちゃった。 」
- ― ないない。アソコって使えば使うほど筋肉が鍛えられるからしまりがよくなるって男優さんが言ってたよ。
- りか「あ～、よかった～。そうなんだ。これから、どんどんヤらなくちゃ。でも、黒人さんとはもう経験できないだろうな。出会いがないし。だから、撮影で経験できたのは本当によかった～って思ってるんです。 」
- ― 他にもＡＶ女優になってよかったと思える経験はある？
- りか「縛って貰ったこと、自分がセックスしているところをテレビで見られること。でも、一番はたくさんの人に知ってもらったこと。仕事をやってなかったら出会えなかった人って多いと思うし、本当にやってよかった～って思ってます。 」
- ― 数え切れないほどの人との出会いがあったと思うけれど、忘れられない人や言葉ってある？
- りか「いろいろあるなぁ。あ、でもいろんな意味で忘れられないのは地方のバーに行って１日店長をやった時に会った髪色がやたら明るい人かな。「わぁ、俺、りかちゃんのファンなんだよ。ず～っと会いたかったんだ」って言われたこともおどろいたんですけど、その後「昔、ヤングマガジンにグラビアが載ってたよね。俺、それを刑務所の中で見て、それ以来ファンなんだよ～」って。 」
- ― 刑務所!?
- りか「そう、それも凄いなって思ったけど、ヤングマガジンに出ていたのってＡＶデビューの前の話なので、それを今になっても覚えてくれていて、しかもわざわざ会いに来てくれたってことが本当に衝撃的で。３～４年くらい前なんですけど。 」
- ― りかちゃんが心の支えになっていたんだね！
- りか「なのかな？ でも、まさかそんなところで知って貰えるなんて思ってもみなかったし。 」
- ― でも、それ以来、ファンの方、１人１人がどういういきさつでファンになったのか気になったのでは？
- りか「そうなんです。イベント会場で楽しそうにしてくれている彼らにもここにたどり着くまでにはそれぞれの物語があったんだろうな～って。一体、私とどこで出会ったんだろうって。もう１人、印象に残っている人がいるんですよ。デビュー当時から応援してくれててしょっちゅうイベントにも来てくれるおじいちゃんがいるんです。最近やたらと息子の連絡先を書いた紙を渡してくるんですよ。で「息子といつ結婚してくれるの？」って言うんです。昔はそんなこと言わなかったんです。でも引退を発表した時は「引退したら息子の嫁に来てくれるんだろ？」って震える声で言うんです。もう心配になってしまって…。 」
- ― そこで怒ったんじゃなくて心配になったの？ 優しいなぁ。
- りか「だって、おじいちゃん、きっと70歳は超えていると思うので、死ぬ前に息子を結婚させたいんだろうなって気持ちが伝わってくるから。私がいなくなった後、どうなってしまうのか心配で。 」
- ― いろんな人が来るね～。でも、りかちゃんのファンって女の子も多いよね。どういういきさつで来てくれる子が多いの？
- りか「インスタかな～。女の子はツイッターよりインスタを先に知ってくれている子が多いのかも。 」
- ― りかちゃんのインスタの写真、本当におしゃれだもんね。ってことは、女の子たちはりかちゃんをモデルさんとして好きなんだ？
- りか「インスタって世界観を作りやすいから、ＡＶが苦手な女の子も見やすいのかも。 」
- ― ５年間の活動を経てオンナとして成長したと感じる部分は？
- りか「う～ん、それは難しいなぁ。恋多き女だったけれど、デビューしてからは男遊びをしなくなったし、無駄なセックスをしなくなったかな。変わったと言えば落ち着いたこと。いろんな意味で。男遊びも、考え方も、お金の使い方も。 」
- ― 昔は金遣いが荒かったの？
- りか「荒いというか、深く考えてなかった。でも、最近はタクシーもあまり乗らなくなって、移動は電車やバスに乗って周りの景色をみながら出かけるのっていいな～って思うようになった。あと、スーパーでお買い物するとき、例えば調味料を何を買ったらいいのか迷ったらとりあえず一番高いの買っていたけど、今はちゃんと見て安くていいのを買うようになった。 」
- ― いい主婦になれそう！
- りか「それはどうかな～（笑）。 」
- 次回は、引退作撮影秘話や引退への思いを語ってくれます。
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- （取材・文＝文月みほ）
