道子と佳子は電車の中で男を誘惑し、○○するとそれをタネに金を巻き上げていた。北島は道子に○○してから彼女が忘れられなくなっている。佳子は道子の妹分だがまだ男を知らず、道子を恋人のように慕っていた。ある日、道子が中年の男から未発売のフロッピーを抜き取ったことから意外な事件が起こった・・・。
小夜子は○○総合代理業という怪しげな会社の営業孫。○○をつかまえては適当な相手を紹介して仲介料を稼いでいる。ふにゃチンの吉田も彼女に人妻を紹介されて薄暗い部屋で抱こうとしたが、意外にも相手は欲求不満の彼の妻随子で…。平介は若妻桐子に誘われて彼女の家に行き出張中の夫正彦の代りに一日亭主にされたが、これは夫の不能を治す桐子の策略だった。平介は故郷の父が病気のうえいい縁談があると言われて帰郷したが、父は女医のわく乃を抱くほど元気だったし、しかも縁談の相手は…。欲望に飢えた○○たちと、そのうえをいく貪欲な女たちの姿を描いた一風変わった○○物語である。
鮎川真理
加川は電車の中でマリーに○○したが、怒った彼女は頬を殴り大声で罵った。侮○された加川はいつか仕返しをしようと考えた。そんなとき、○○されるのが好きだ、というゆりかと知りあい、彼女の協力でマリーの部屋に無線通信のソケットを取付けるとマリーの電話の盗聴を続けた。マリーは社長の原田やエリートビジネスマン大前、アルバイターのオサムらと関係があり相手により変身する多淫な女だった。加川は彼女に仕返しするためにゆりかと共にある策略を考えるが……。○○と正体不明の女の意外な騙し合いを描いた興趣たっぷりの欲情編。
かつて「マドンナ」という言葉が流行った時代があった……これはその頃のお話。マドンナに対して影のうすいのがオジサン族。園山高志は妻の明子が世話女房とはほど遠く、○○して知り合った悦子と浮気をするようになった。そして明子と別れて悦子と結婚しようとするが……。一方、轟渉は共稼ぎの妻久美子が毎晩帰りが遅いので興信所の岩淵に素行調査を依頼した。調査の結果は浮気の陰もないという。しかし実は意外にも……。 周知安の脚本を深町章が演出したこの作品は、大胆な○○描写のいっぽうで二組の中年サラリーマン夫妻の生活を追い、オジサン族の悲哀を浮き彫りにしたペーソスと皮肉に満ちた作品。女と男の対照的な表情の中に、現代的な欲情の捌けロのありかたを浮き彫にしている。1990年作品。
吉本美奈子
誠は毎日のように満員電車に乗ってカタキと狙う進藤の行方を探している。進藤は誠の父が借金で苦しんでいるのに目をつけ、助けてやると近づいて母と姉を○し、そのうえ誠のオカマまで堀って姿を消した男である。誠と親友の小造は進藤を探すついでに○○もしている。ある日、ひょんな場所でとうとう進藤を見つけるが……。深町章が自作の脚本を演出したこの映画は○○と復讐の物語をミックスしたユニークな内容。1989年製作――といえばまだバブルの最盛期。当時すでに斜陽産業化していたピンク映画とバブルの派手さ華麗さは無縁だったが、それでも懐かしいあの時代の雰囲気は感じられる。吉本美奈子、橋本杏子、川名忍、南崎ゆか等、往年の新人・ベテラン取り混ぜたキャストも楽しく、山本竜二、芳田正浩、港雄一らの芸達者な男優陣の活躍も見ものだ。
池谷早苗
タダシにはアケミというセックスフレンドがいるが、普段は中古レコードショップでバイトしながら目的もない日々を送っている。彼女とは実は電車内の○○がきっかけで知り合った。実はタダシの趣味は○○である。これはどこか自分の日常に満足できず、○○を欲望のはけ口にしている青年が、様々な出会いと別れのなかで成長していく姿を描いた異色のエロス青春ドラマ。田尻裕司監督の爽やかで大胆なタッチが冴える一篇だ。山崎瞳、池谷早苗、南聖羅、奈賀荏子、桜居加奈らが電車内の○○シーンを迫力たっぷりに演じている。