もう一度あの子に会いたい 長澤えみり

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言えなかった言葉がある。 伝えられなかった想いがある。 それは取りもどせないはずの青春の一ページ。 もし、 片想いだったあのコとエッチができたなら……。 これはハメ撮り雑誌の本誌だからできる、かなわなかった恋のお手伝い。 －CASE 6－ 畠山健一くん（23）の場合 [待ち合わせ] 幼なじみの上京 世の中のあらゆるうまくいかないものにランキングを付けたなら、遠距離恋愛と片想いはベストテンに入るだろう。 それをまとめて十年以上も続けている男は、東京駅にある大きな鈴のオブジェの前で熱心にデートマップに目を走らせていた。 都内在住の大学生・畠山健一は小学生のころに新潟から一家で上京。 以来、故郷に残した幼なじみの女のコへの〝遠距離片想い〟を続けている。 今日はその幼なじみが東京へ遊びにやって来る日。 そして、彼が十一年の想いにケリをつけると決めた日でもあった。 [作戦] ホテルルームで二人きり 1時20分着の上越新幹線がホームに滑り込んでから25分。 銀の鈴前と書かれた案内表示の前で、まっ白なキャリーケースに手を添え、心細げにあたりを見渡す女のコを見つける。 待ち合わせ場所を間違えたことに気づき、恥ずかしそうに笑顔を浮かべた健一の意中の人、栗咲桃子ちゃんはクリクリと大きな瞳が印象的な美少女だった。 そして、その大きな瞳は駅での再会以来、ずっとうれしそうに健一を見つめ続けていた。 遊園地デートを楽しんだあと、桃子ちゃんの滞在先のホテルへ。 そのまま、部屋に二人きりにした。 [初めてのイッパツ] 十一年目の初告白 東京と新潟に住む幼なじみ同士が十一年もの間、お互いを想い続ける確率。 それはゼロに近く、その恋が実を結ぶことはおそらく奇跡と言っても過言ではない。 遠く離れて暮らすお互いにとって、二度と訪れることがないかもしれない二人だけの貴重な時間。 想いを告白した健一に、桃子ちゃんは愛らしいフレンチキスで応えた。 照れくさそうに恥じらいながらも、そのまま二人はお互いを求めあった。 健一のザーメンが幼いころの面影を残した桃子ちゃんのふっくらとした頬を汚した。