「私、怒ってます!」限界まで体張って必死で作ってる作品を作り物だなんて!&キカタンになって気づいたマニアックな性癖とその深さ、「誰かのためにするセックス」で試される渡辺まおの人間力とは?【渡辺まお 人気女優インタビュー】
渡辺まお
ありがとうございます。専属を離れてからは皆さんのご依頼にお応えしたくて、AV現場に出つつ休日にリモート授業を受けていたら、ちょっと体力と精神共に折れかけましたね(笑)。
“監督論”のレポートを書きながらぶっかけ作品に出てました
体力と精神共に折れかけ! どこまでストイックに追い詰めたのですか!
渡辺まお
去年から今年にかけては大学がリモートだったので、撮影が週に4日間続いて、残り3日でオンライン授業を受けたりレポートをまとめたりしていたんです。その週4撮影が数ヶ月続いたりしていて、休日が休日じゃないみたいな状態になってしまって。
撮影内容がどうのっていうよりも、睡眠不足はもちろん体力も万全じゃなくて、その上、疲れで集中力が落ちたりして…これは厳しいと。
なぜそこまで作品に出まくったのですか!
渡辺まお
やはり自分の欲が出ましたよね。専属を離れ、いろんなメーカーさんに渡辺まおを撮っていただきたかったし、それにより多くの方に私を知ってもらいたいという純粋な有名欲ですね。
でも、4日連続で撮影となるとさすがに自分のパフォーマンスの質は下がるんです。これは良くないと思いまいたよ。だって、見てる人からしたら、私がどんな撮影続きで疲れてるなんて関係ないわけだし、それでいてその人に“これが渡辺まおの全力のパフォーマンスだ”と思われたら、それはすごく嫌だなと。だからどんなに疲れていようとも全力を尽くしたんですけどね。
そんな大変ななか、どのようなレポートを提出していたんですか。
渡辺まお
フツーに文学部って感じの、映画のレポートを書きました。フランス映画が好きで、とくにフランソワ・オゾン監督が好きなんですけど、4本くらい映画を見て“監督論”を書きました。
前日にどんなハードな作品の撮影で疲れていようとも、休日はレポートを!
渡辺まお
ですね。そこはやっぱり学生なんできちんと。もう、前日どんなにザーメンまみれになろうとも気合いでまとめましたね。真面目なので、私(笑)。
AVは作り物だなんて言わないで。「私、怒ってます!」
ちょっと前も結構ハードな作品に出たとTwitterで仰ってましたね。
渡辺まお
実は1日中ずっとキツい作品を撮り続けてたわけではなくて、作品の一部分のコンテンツで顔面ぐちゃぐちゃにされたんですね。
ぶっかけというか、とにかく顔にあらゆるものを塗りたくる感じの。水だとか小麦だとか、ソフトクリームをぶつけるだとか。
息が苦しいってのもありますけど、やっぱりそういうシーンを撮影する時って“なぜこんな目にあってるんだろう”という考えがよぎるわけですよ。
それはそうですよね。お仕事とはいえ、それを求めるユーザーがいるからだとはいえ、メンタルにはきますよね。
渡辺まお
はい。それだけでなく、ちょっとまあ“AVは作り物だ”というようなツイートが流行ってて。ちょうどその撮影終わりにそんなツイートを見てしまったものだから、かなりムカついちゃったんです。こっちはこんな必死でやったんだぞ!って。
AVは作り物=ファンタジーだっていうやつですよね。
渡辺まお
まあ、確かにレイプ作品などファンタジーでなければなりませんし、それ以外の要素でもファンタジーとされるところはあるでしょう。
でもそれを演者とか関わってる人間側が興醒めなネタバラシをしちゃったりすることには私は快く思えないですね。こっちはぶっかけされて過呼吸になりながらイラマチオされたわって。しかもその体験が自分の中でけっこう限界に近くて。これを作り物だなんて絶対に言われたくなかったんです。
要求があってはじめて成り立つ!“これが私のキカタン論”
でも、そこまで限界を感じているにも関わらず頑張ろうとするのはなぜですか?
渡辺まお
やっぱりユーザーさんが喜んでくれるんだろうという思いひとつですよね。自分が乗り気じゃなくても、自分は全く興奮しなくても、それを見て興奮する人がいるのなら、その人のために頑張ろうという。
なによりも、その作品を私を主役にして作ろうと思ってくれる監督さんが目の前にいる限り、一番欲しがってる監督のために頑張ろうと思いますよ。専属女優からキカタンになって、一番そこを考えるようになりましたね。
なるほど。専属女優の時よりも演じる楽しさを知ったという感じでしょうかね。
渡辺まお
そうですね。単体の時は渡辺まおで売っていれば問題がない話でした。変になりきるっていうより“素でやっていいよ”って感じだった。でも今はそうはいかない。「渡辺まおのこんな姿が見たい」という要求があって、それに私がどう答えるかだから。
要求にどう答えるか。たしかにキカタン女優さんの腕の見せ所ですよね。
渡辺まお
はい。もちろん「これが楽しい!」と思えるセックスをすることも大事なんですが、「誰かが喜んでくれる」ことをしないといけない。そういう意味ではキカタンになって、私の対応力というか人間力と言ってもいいかもしれない。
なにより私、デビュー前までは自分のことを「変わったセックス好き」だと思ってたんですよ。
でも、AV業界の扉を開けたら、私なんて「ただのセックス好き」でしたから(笑)。
私なんてただのセックス好き(笑)。
渡辺まお
はい。キカタンになってマニアっぽい作品に出させていただくようになり「こういうのが好きな人もいるんだ」って勉強の毎日ですから!
渡辺まおをずいぶん楽しんだ!今後はどう展開しようかな?
でもそれこそ今は3年生ということで、就活はもう少し先でしょうけども、どうしていくのですか。
渡辺まお
今はなにも予定してないんですよねー。それにもう少しAVの仕事をきちんとしたいから、今後、仮に就活が本格化していっても、就職しなくていいやって思いがあったり。
ただ、デビュー直後に早大生だということを早いタイミングで打ち明けて、怒涛の身バレがあって。自分で自分を最大限できるところまで面白くしてしまって、自分自身がメディアかのように発信してきた思いがあるのでね(笑)
自分自身がメディア! かっこいい!
渡辺まお
はい。それにAV女優って事務所には所属してるけど個人事業主みたいなもんだと思うんです。自分でパフォーマンスをしないと仕事が帰ってこないっていう点においては一般の仕事とは変わらないので、売れるためのブランディングをしないといけない。いろんな人に興味を持ってもらうための価値を見出してもらうためのブランディングはだいぶ学べたと思いますね。
女優のお仕事はではまだしばらく続けてくれるのでしょうか。
渡辺まお
そうですね。まだまだ楽しいと思えてるので、まだしばらく続けます!
でも、辞める時はスパっと辞めますね(笑)。それかAVの仕事は抑え目にして、何か全く別の仕事を始めるか。そうじゃなければ、アカウントも残さずスパッと終わらせます!
今後、ご自身の中でやりたいことはあるのですか。
渡辺まお
AVの仕事は頑張りたいなって思うし、ここまで多くの男の人を喜ばせてこられたので、今度は男女問わず、もっと多くの人を相手に幸せに、なにか良いパワーが与えられたらいいなって思いますね。それはAVに限らずっていう話ですけど。なにかできたらいいなっていうのは常に思っていますね。最近そういう欲が出てきましたね…。
明るくハキハキ、弁がたつ! しかもお話が面白い! 渡辺さんが愛される秘訣がわかりました。しかも「多くの人に幸せを、パワーを与えたい」なんてフツー言えることじゃないですよ。今後もよろしくお願いします!
今回XCITYには2回目のご登場です! SOD専属女優を離れ、ますますのご活躍おめでとうございます!