【後編】「結婚したとしてもほかの人とセックスをできればしたいですね、許可を貰えるのであれば。」抑えられない性欲と葛藤する川上ゆうの謎多き結婚感とは?【川上ゆう 人気AV女優インタビュー】
2017.12.27
- ──でも、ゆうさんってAVといってもSMの人じゃないですか。しかも、もともとアート系の人でしたよね、学校もそうだったし。だから、AVといっても芸術寄りと言ってしまえば、納得しやすそうな感じなんですけど。
- ゆううちの父親も母親も美大を目指してたほうなんで受け入れてくれそうな感じはしたんですけど、ダメでしたねぇ。
- ──ダメでしたか。カミングアウトっていつしたんですか?
- ゆう川上ゆうになる前です。
- ──森野雫時代。
- ゆうそうですね。森野雫でデビューして2年ぐらいでバレたんですよ。それで「もうやめた」詐欺をしてて「でも、作品が出てるじゃないか」っていうのを1年半ぐらいやって(笑)。
- ──「前に撮ったヤツがいま出てる」とか(笑)。
- ゆうそうそうそう。だけど、さすがに1年半も出てるのは変だってことでバレて。また、その頃に、選りに選って私、SMにハマってしまって、SM本ばっかりかき集めていたんですけど、それもバレたんですね(笑)。
- ──ワハハハ! 恥ずかしいですね(笑)。
- ゆうもう大変だったんですよぉ、投げ捨てられたり、シャワーかけられたり。
- ──えっ!?
- ゆういや、本にですよ、私じゃないです(苦笑)。でも、「あ~~っ!」って思いますよ。「せっかくコレクションしてたのに!」みたいな。それで、「これはもう実家を出るしかない!」って思って。
- ──SM本を守るために(笑)。
- ゆうそうそう(笑)。それが2006年ぐらいですよね。で、2007年の川上デビューと同時ぐらいに家を出たんで。
- ──あれ? でも、その前からずっと変態は変態だったですよね?
- ゆうはい、その前からです。たどれば中学ぐらいからじゃないかっていう。たぶん、前に話したことあると思いますけど、オシッコを部屋で溜めてたっていう(笑)。
- ──あ! ありましたね!
- ゆうそうなんですよ。ウチのお母さんは近所の人たちを集めて絵のデッサンの先生をやってたんですよ、家の一室を教室に使って。でも、その部屋はトイレに通じる唯一の道で、部屋の中を横切らないとトイレに行けないんですよ。でも、近所の人たちがいる中を横切るって中学生にはイヤなことじゃないですか。
- ──わかります、「こっちにいらっしゃい」とか。
- ゆう「みんなでお菓子を食べましょうよ」とかなるのが面倒臭かったんで、トイレに行きたくても我慢してたんです。でも、どうしても我慢できなくなった時に「あ、ビニール袋がある」って気づいたんですよ。それをゴミ箱の中に広げて、それにまたいで、オシッコしたのがちょっとハマるきっかけになっちゃって、以来ビニール袋に溜めてはトイレに捨ててっていうのを繰り返しして。で、妙なアンモニア臭がオナニーをそそるわけですよ。「こんなこといけない」って思いつつするオナニーがもう(笑)。
- ──たまらなかったんですね(笑)。だから、ゆうさんだけは本物だと思うんですよね。
- ゆうありがとうございます(笑)。
- ──だから、AVに出るのも仕方ないかなって思うんですね。もしも、自分の子供がそうだったら、「この子はしょうがないな」って思いますもん(笑)。
- ゆう変態だからって(笑)。
- ──だって親にはバレてたでしょ、わりと早い時期から「この子は変態だ」って(笑)。
- ゆういやあ、バレてたと思いますねぇ(苦笑)。
- ──確か、付き合ってた男の子にオナニーとかをさせたりもしてましたよね。
- ゆうあ、そうです。勤めてすぐの頃にアパレルのバイヤーと付き合ったんですけど、10歳ぐらい年上の人で、アパレルの倉庫のところで四つん這いにさせて「そのままオナニーしてみて」って(笑)。
- ──Sだ(笑)。
- ゆう「今日はパンツを履いてこないでよ。それで出勤しなよ」とかいって。やってました、オフィスで(笑)。
- ──完全に調教ですよね(笑)。デザイン系の専門学校時代も付き合ってた男の子にオナニーさせてたでしょ?
- ゆうそうです、そうです。「目の前でシテよ」って(笑)。
- ──だから、「Sですか?」って思うこともあって(笑)。
- ゆうでも、Mです。フフフ。
- ──両方できる天才なんですよね。あと、若い頃の写真とかを見ると、サイケな服とかを着てて凄いカッコイイし、その一方で全裸で縛られて吊るされてたり(笑)。だから、ゆうさんは芸術の延長上でアダルトもやっていると言えば、親も納得しやすいかなって思ってたんですけど。本当は完全に自分の趣味なんでしょうけど(笑)。
- ゆうねえ(笑)。でも、やっぱり、芸術って言ったら大塚咲ちゃんとかですよ。いま写真展やったり、自画撮りしたりとか、ああいう人のことを芸術っていうのかなって思うんですけど。
- ──でも、SMの写真集はずっとやってるじゃないですか?
- ゆうでも、SMですからね(笑)。
- ──SMは芸術の範疇でしょ?
- ゆう実は、一時、ある写真家の方がSMにハマってリアルな縛りが見たいっていうんで縛師さんを呼んで写真家の方の前でやったことはありますね。それは白黒にしてフィルムで撮ってくれて展示してくださいましたけど。
- ──へー、それはいい話じゃないですか。ドンドン撮ってもらったらいいじゃないですか?
- ゆういやあ、それはないですねぇ、その先生ともケンカしたんで(苦笑)。
- ──えっ!? なんで?
- ゆうまあ、この話はいろいろあっちこっちで言ってるんで大丈夫だと思うんですけど、その写真家の方はモデルさんを恋人みたいに撮っていく人なんですよ。私のSMの写真もそれに近づけたいみたいな感じになって、プライベートデートとかを挟みながら撮りたいって言うわけですよ。でも、私は「作品撮りのモデルとして来ています」っていう。「だから、親しくしようと思ってやってるわけではありません」みたいな(苦笑)。で、結構、長い付き合いなんで、それで言い合いになることもあるんですけど、その時にもシャッターを切るんですよ。「いや、ちょっといま写真を撮らないでください」って怒っても撮るんですよ、芸術家だから。
- ──たぶん、その怒った顔がいい表情だったんでしょうね。
- ゆういや、「凄い人だな」と思いましたよ、本当に。だって、あんなに普通にケンカしてるのにシャッターを切り続けるって(笑)。
- ──いい顔してるから撮るしかないんでしょうね。
- ゆうでしょうね(苦笑)。だから、面白かったですよ、本当に3年ぐらいの付き合いは。とても面白かったです。
- ──それはどういう付き合いだったんですか?
- ゆう周りは完全に付き合ってると思ってるし、「結婚したらいいじゃないですか」って勧めてくださる方も多かったんですよ。でも、なんて言ったらいいんだろうな、その方は本当に私を好きでいてくれてるとは思うんですけど、その一方で、私を撮ってる最中に恋愛を挟みたいだけなのかなって思って。
- ──えっ、いいじゃないですか、挟んでおけば。
- ゆうそう! みんなに、凄い言われたんですよぉ! 「とりあえず乗っておけばいいじゃん。写真撮られるぐらい」っていうんだけど、「いや、それだと本物は撮れないんじゃないですか?」って話なんですよ。
- ──ゆうさんも本気ですね(笑)。
- ゆうだって、本物の恋愛の写真は本物の恋愛をしないと撮れないですから。
- ──だから、本当の恋愛をすればいいんじゃないですか?
- ゆうそうだけどぉ。
- ──なんだったら結婚すればいいじゃないですか(笑)?
- ゆうそう! みんなそう言うんですよォ、でも、自分勝手じゃないですか、そういうのは。
- ──写真家の方はどうだったんですか?
- ゆうみんなが焚き付けるから先生もちょっと本気になっちゃって。
- ──じゃあ、いい話じゃないです(笑)。
- ゆうそんな! みんなはいい加減ですよぉ。人の恋愛だからってぇ。
- ──イヤなんですか?
- ゆういやぁ、そういうことじゃなくて、いい加減なのがイヤなんですよぉ。デートを重ねて相手のことをよく知ってからじゃないと。
- ──……えっ、なにを寝ぼけたことをおっしゃってるんですか(笑)?
- ゆうアハハハ! なんで?
- ──悪いですが、川上ゆうですよ。これだけのセックスを人前に出してる人が「相手を知ってから?」、なにを寝ぼけたこと(笑)。
- ゆういやいや、やっぱり、相手を知ってからですよぉ(苦笑)。
- ──だって、どんなに付き合ったって相手のことなんかわかるわけないじゃないですか。そのくらいわかっていらっしゃるでしょ?
- ゆうホント、そのとおりですね(苦笑)。相手は知れないですねぇ。そっか。もっと軽い気持ちでね。
- ──そうですよぉ……ん? えっ、ゆうさん、真面目!?
- ゆうそう。真面目(笑)。
- ──うわぁ、意外な一面がありますねえ(笑)!
- ゆうそんなんですよォ(笑)。
- ──えっ、でも、これまで恋人と付き合ってる時に、他の男の方とエッチは?
- ゆうあぁ〜、しますね。ふふふ。
- ──ですよねえ、まあ、川上ゆうとしては当然ですけど(苦笑)。
- ゆうだから、結婚したとしてもほかの人とセックスをできればしたいですね、許可を貰えるのであれば。
- ──たぶん、許可をもらわないでもしませんか(笑)?
- ゆうう〜ん、しますねえ。だから、隠すことになってしまうんですが。病気だと思うんです、おさえられないんです(苦笑)。
- ──結局、どこが真面目なのか、よくわからないんですが(苦笑)。ともかく、付き合う時は真面目なんでしょうね。
- ゆうねえ。でも、だんだん不良になっていくんでしょうね(苦笑)。
- ──セックスはまた別?
- ゆうですね。いろんな人を知りたいですね。いろんなことを学びたい。
- ──もうやり尽くしてないんですか?
- ゆういや、やっぱりその時々、私の身体の状態も違いますから。いろいろやりたいですね。
- ──私の身体の状態って例えば?
- ゆうこんなこというのもなんですけど、20代とかは本当は膣イキが少なかったんですよ。クリトリスが大好きな人だったんですけど、30代になって身体が変わってきて前戯が長いのがもどかしくなってきたんですね。早く中に挿れてほしいってなってきて。だから、変わってくるんですよね。
- ──ということは今後また変わってくるんですかね? あっ、そういえば、エッチで全然感じなかったのに子供を生んでから感じるようになってすぐに濡れるようになったって方もいましたね。
- ゆうへえ。やっぱり変わるんですね。でも、そういう女優さんもいたな。ニュ~って子供が出て来る瞬間がたまらないって言う。その人、4人子供がいて。
- ──出産の快感(笑)?
- ゆうそうなんですよ! その感覚ってわからないから質問責めにしたんですけど、なんかグーッと我慢してたのが最後にニュルって出るんですって。そのニュルがたまらないんですって。
- ──みんな痛いって言いますけどね。
- ゆうその痛いところの快感なんじゃないですか。「それに代わるものってありますか」って聞いたら、「それが見つからないのね、だから、子供がほしくなっちゃう」って言ってましたよ(笑)。
- ──凄いなあ。フィストファックじゃ代わりにならないんですかね。
- ゆうニュルっと感が違うんじゃないですか。痛くて痛くて、最後にニュルがないと。
- ──で、ゆうさんはなにがほしいんですか? なにがやってみたいんですか?
- ゆうう~ん。なにがやりたいのかなあ。最近では大人の人と付き合ってるせいもあって、ホテルで時間がたっぷりあって焦らないセックスが多かったんですけど、FAプロの作品みたいなちょっと焦ったみたいな、内緒でするような、すぐに息子が入ってきちゃうから済ませなきゃいけないような、慌ただしいセックスもしてみたいですね。
- ──ということは不倫的な?
- ゆうだから、付き合う彼に奥様と子供がいて、時間厳守の厳しい奥様が一緒にいるような人と悪いことをしてみたいです。自宅だったりとか、彼の家の近くのホテルだったりとか。
- ──たぶん、不倫が見つかって相手の家庭が壊れるのも見てみたいかなって気がどこかあるんですよね?
- ゆうありますね(苦笑)。
- ──悪魔ですか(笑)!
- ゆうそうですねぇ(苦笑)。
- ──でも、セックスの快楽を追求するといまはそうなんですよね。
- ゆうそうですね。
- ──背徳感か。だから、シチュエーションがほしいんですね。縛りとか、プレイとかじゃないんですね。
- ゆうそうですね。プレイはあとからついてくるものなので。
- ──「プレイはあとからついてくる」って名言ですね(笑)。
- ゆうでも、シチュエーションってなかなか難しいので。
- ──リアルじゃないと意味がないですからね。じゃあ、そうやってこれからは素人さんを幻惑し、ヘタすれば地獄に叩き落とそうというのがいまやりたいことなんですね(笑)。
- ゆうそんなこともないですけど、なんか出会いがあればいいなと思いますね。フフフ。
- ──でも、ファンとすれば俺を地獄に落としてくれっていう人もいるかもしれないですからね(笑)。
- ゆうそうですよぉ。隣で川上が飲んでるかもしれないので声をかけてくださいって話ですよね。
- ──で、最後にまた、写真家の方はどうなるんですか?
- ゆうこんな話をしたあとにいうのもなんですけど、実は久しぶりにお会いしようかなって思ってる時期ではあるんです(苦笑)。3月に「一緒に桜がみたい」ってメールが来たきり返してなかったんで。
- ──なんでですか(笑)!
- ゆうだから、そろそろ「一緒に紅葉を見ましょうか、新宿御苑で」っていうお誘いのメールをしようかなって思ったんですよォ(取材は10月)。
- ──あ、いいですね。ただ、この原稿が出るのって12月ごろかもしれないので。
- ゆう12月にはいろいろイベントがあるので、それでもいいですし。
- ──ともかく、いい話じゃないですか。これから季節は冬に向かいますが、ゆうさんは春(笑)?
- ゆうアハハハ! 一足早いですね。
- ──なんか、いいですよ。幸せになる女優さんっていうのを見たいんですよ(笑)。
- ゆうたぶん、幸せになってる人って結構いると思いますよ。
- ──そうですね、知らないだけで。ただ、なってない人は多いんで。
- ゆうそれは多いですね(苦笑)。
- ──だから、そういういい話がほしいなって。それもゆうさんであればみんな祝福できると思うんですよ、「だって、あの人は本物の変態だったからね」って(笑)。
- ゆうアハハハ!
- ──ファンはちょっとがっかりするかもしれないですけど(笑)。
- ゆうそんな発表しないですから。
- ──ちょっとしたニュースにはなると思いますよ。アサ芸とかで(笑)。
- ゆうでしょうかね(笑)。
- ──あとは変態っぽい新婚旅行もやられたらいいんじゃないでしょうか(笑)?
- ゆううふふふ。考えてみます。